「2019年農業技術10大ニュース」に選出

2019/12/25

 

当研究室では今内 准教授が中心となり、東北大学、扶桑薬品工業株式会社、北海道ひがし農業共済組合(NOSAI道東)、北海道率総合研究機構 畜産試験場と研究コンソーシアムを構築し、「牛難治性疾病に対する疾病横断的予防・治療法創出の実証研究」を進めてきました。

 

そしてこの度、本研究の成果が「2019年農業技術10大ニュース」に選出されました。

「牛白血病の新たな制御方法、抗ウイルス効果の確認に成功-牛の難治性疾病に対する応用に期待-」(リンク:PDFファイル)

 

農林水産省のプレスリリース:https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/191224.html

北海道大学のプレスリリース:https://www.hokudai.ac.jp/news/2019/12/-201910.html

 

「農業技術10大ニュース」とは、今年一年間で新聞記事に取り上げられた農林水産業に関する研究成果のうち、内容に優れ、社会的関心が高いと考えられる成果10課題を、農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌が加盟)による投票によって選定したものです。

 

牛白血病による被害を食い止めるためにも、新たな制御法の開発が急務です。

家畜の創薬は食品となる家畜を対象とするため、実用化に至るまでのハードルが高く、社会実装にはまだ時間がかかりそうです。

しかし、当研究室では諦めず、生産者の皆様の願いに資する創薬研究を遂行していきたいと思っています。

今回の選出が、多くの人に家畜の病気や治療法に関心を持っていただくきっかけになれば幸いです。

 

 

【関連リンク】

プレスリリース:ウシの疾病に有効となる抗ウイルス効果の確認に成功~牛白血病などの新規制御法への応用に期待~

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Academic Fantasista 2018年度 報告書(5枚目に今内准教授のインタビューを掲載)

Sajiki Y et al.,  Prostaglandin E2-Induced Immune Exhaustion and Enhancement of Antiviral Effects by Anti-PD-L1 Antibody Combined with COX-2 Inhibitor in Bovine Leukemia Virus Infection. J. Immunol., .(オープンアクセス)