【国際交流レポート3】Ita先生へのインタビュー
2022/11/29
【国際交流レポート3】
イタ先生が来日しています Professor Ita is visiting Japan.
<インタビュー:学部5年生 多田君>
今回は、10月から1月までの4ヶ月間、当研究室に共同研究で滞在している Itabajara da Silva Vaz Junior教授(Ita先生)を紹介させていただきます。
<Ita先生>
クールな見た目のIta先生は、ブラジルのご出身でリオグランデ・ド・スル大学(UFRGS)に所属しています。
Ita先生の研究グループは「異なる代謝経路にあるマダニタンパク質の分離と特性評価」をメインテーマに、マダニに関する多数の研究プロジェクトを展開しており、同じくマダニに関する研究を行う当研究室とは強い結びつきがあります。
Ita先生にお話を伺うと、2002年から2003年の2年間、当研究室で博士研究員として過ごされた経験があるそうです。
2枚目の写真が当時のもので、若かりし頃の大橋先生と今内先生も写っています(お若い!)。写真には本教室出身の鳥取大学・笛吹先生、鹿児島大学・小澤先生、農水省・今村先生と小佐々先生、北海道庁・萩谷(水無瀬)先生、化血研・山田先生、イリノイ大学・ウィトラ先生、岡田(津田)先生も写っています。
当時の研究では南米、アフリカ、アジアに生息するマダニの比較研究を行い、マダニの制御法開発に向けた標的タンパク質の同定をされたそうです。

<Ita先生と2003年当時の研究室メンバー>
感染症学教室は2001年よりIta先生と研究プロジェクトを通じて協力関係をスタートさせ、2013年にはIta先生が在籍されるリオグランデ・ド・スル大学(UFRGS)との協力協定の締結をしました。21年間にわたる共同研究で得られたデータは、32の論文として発表され、ブラジルでは3つの特許出願もされているそうです。研究室間の交流も盛んで、長年大学院生や若手研究者の交換留学が行われ、来年1月には当教室の竹内さんとWinさんもインターンで現地に赴かれます。
これまでの歴史を知ることができ、とても興味深く思いました。

<ダニの解剖を指導中のIta先生>
日々の生活で大切にされていることは、“仕事のIta”と“プライベートのIta”をはっきりと区別すること。日本とブラジルは地球の真反対という関係ですが、日本には重要な研究パートナーと沢山の友人がおり、仕事とプライベートの両方を謳歌できる素晴らしい環境だとお話しされていました。
4ヶ月という共同研究には少し短い期間ですが、沢山のことをIta先生から吸収したいと思っています。どうぞよろしくお願いします!
私も機会があればブラジルに行ってみたいです。