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【国際交流レポート6】インターンシップ報告(竹内君)

2022/12/20

 

【国際交流レポート6】

インターンシップ報告(竹内君) Internship report by Mr. Takeuchi

 

獣医学研究院は卓越大学院プログラムに参画しています。

https://onehealth.vetmed.hokudai.ac.jp/

本プログラムの特別なカリキュラムには、様々な海外インターンシップが含まれており、

プログラムに所属する大学院生は国際機関や研究機関、企業などに滞在して専門的なインターンシップに取り組みます。

 

今回の国際交流レポートでは、当研究室の竹内 寛人 君(博士課程3年)がインターンシップでの活動を報告します。

 

<ウプサラのシンボル ウプサラ大聖堂、滞在したウプサラ大学の研究施設、Navetと呼ばれる共有スペース>

 

 

 今回私は、スウェーデンのUppsala University, Department of Immunology, Genetics and Pathology (UUIGP) に10月5日~28日の四週間滞在し、現地の研究機関における産学連携研究を体験してきました。

 今回のインターンシップは、当研究室の卒業生で現在はUUIGPに博士研究員として在籍している、池渕 良洋 先生が受け入れ研究者となってくださり実現しました。インターンシップ中は池渕先生が所属している2つの研究室(主宰者: Dr. Ulf Landegren, Dr. Masood Kamali-Moghaddam)に滞在しました。

 滞在中は研究室で開発された高汎用性・高感度のタンパク検出法 (PLA-RCA, sp PLA, PEA) を実際に学び、自らの研究への適応を模索しました。経験したMethodはどれも汎用性が高く、自身の研究室の既存の方法よりも高感度でタンパク質を検出できることから、これまでに感度の問題で断念していた課題に対しても挑戦するとともに、知識や経験を積極的に共有することで様々な方面で活用していきたいと考えています。

 さらに、本インターンシップを通して、スウェーデンにおけるWorking Styleを体感することができました。スウェーデンでは、家庭の時間を大切にしており、ほとんどのメンバーは9:00頃から徐々に来はじめ、18:00には帰宅していました。また、28日間のvacationを取ることが義務付けられており、子育てにも理解があり、研究とプライベートを両立させ効率よく研究を行っている姿勢をうかがえました。

 大学施設の1階ではUlf groupの卒業生が、取得した特許を活用して立ち上げたベンチャー企業が何社か運営されていました。ラボのメンバーには、起業に向けて動いている方もいて、ミーティングでビジネス寄りの話が交わされていたことが印象的でした。大学にも特許を専門に扱う部署があり、起業に向けた特許の出願をサポートする体制が整っていました。また、Fekaという文化の影響か、コーヒーを片手に誰とでも気軽にディスカッションを行っており、そのような環境からいいアイデアが生まれるのではないかと感じました。PIとも大きな壁を感じることがなく、自身の研究活動においても、オープンにディスカッションできるような環境を心掛けていこうと思いました。
 
<研究室内でのインターンシップ報告会>