小沼 操 先生を偲んで

2024/1/23

 

小沼 操 先生を偲んで

 

 令和5年9月9日にご逝去されました、当教室元教授であり、本学名誉教授でおられる小沼 操 先生の追悼集が、「動物用ワクチン−バイオ医薬品研究会ニュースレター 第28号」に掲載されました。ニュースレターは会員誌となっておりますが、研究会の活動概要は下記のホームページからご覧いただけます。また、会員の皆様は今号をぜひご一読ください。

 

  動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会 http://www.jsavbr.jp/

 

 「動物用ワクチン−バイオ医薬品研究会」は、農林水産省ならびに動物衛生研究所(当時)を主体とするサイトカインプロジェクトの流れを汲む形で、小沼先生が初代会長となり、「動物サイトカイン研究会」として2003年4月に発足しました。小沼先生の意向で、研究対象を家畜・家禽のみならず、伴侶動物や野生動物にも門戸が広げられ、まだ黎明期だった動物のサイトカイン研究の発展に貢献されました。本会の発足当初は、極めて画期的な大型研究助成や若手研究者への研究助成事業も実施され、活発な研究活動が行われました。当教室も事務局を務めさせて頂いた同会は、以降20年間、名称を「動物用ワクチン−バイオ医薬品研究会」へと変更してからも、動物用再生医療や動物用モノクローナル抗体医療など、常に変化する様々な社会のニーズに対応するようにして、研究活動を発展させてきました。

 

 奇しくも今回のニュースレターは、小沼先生が長年、研究に従事されてきた「牛伝染性リンパ腫(旧 牛白血病)の最新研究」を特集した号でもあります。きっと小沼先生は、若い先生方の新たな知見をどこかで感心しながら読まれていることと思います。

 

 改めて、小沼 操 先生の長年のご功労に改めて敬意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

動物用ワクチン−バイオ医薬品研究会ニュースレター 第28号(表紙)

 

小沼 操 先生と同窓生の皆さま(平成21年4月4日)