【活動報告】牛伝染性リンパ腫フォーラム
2024/1/25
【活動報告】牛伝染性リンパ腫フォーラム
当教室では、北海道内の様々な機関に所属される先生や生産者の方々とともに、北海道一丸となって牛伝染性リンパ腫(旧 牛白血病)の対策や研究を長年行ってきました。そのなかで、道内の食肉衛生検査所の先生とも共同研究を進め、ご提供いただいた牛伝染性リンパ腫の貴重な試料を用いて解析を行い、 新たな知見を発表してきました。
Nishimori et al., 2017, Clin. Vaccine Immunol. 24(9):e00067-17
Identification of an atypical enzootic bovine leukosis in Japan by using a novel classification of bovine leukemia
based on immunophenotypic analysis
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5585698/
Nakamura et al., 2023, J. Virol. 97(1):e0143022
Combined Immune Checkpoint Blockade Enhances Antiviral Immunity against Bovine Leukemia Virus
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9888214/
1月20日(土)、長年の共同研究者である早来食肉衛生検査所の神谷 可菜 先生が主宰されている「細胞診クラブ」の主催による「牛伝染性リンパ腫フォーラム」が開催されました。対面とオンラインのハイブリッド形式で開催され、合わせて50名以上が参加しました。フォーラムに参加した松原 幸芽 さん(学部5年)のレポートです。
【松原さんのコメント】
「牛伝染性リンパ腫フォーラム」では、講師として、当教室から今内 覚 先生、東京都芝浦食肉衛生検査所から中嶋 啓子 先生、アニマルクリニック永山公園から重信 隆夫 先生がご講演されました。
今内先生には「牛伝染性リンパ腫の基本と研究の最前線」について、中嶋先生には「東洋医学の考えに基づいた牛伝染性リンパ腫の病態」について、重信先生には「小動物における東洋医学治療」について、ご紹介いただきました。
特に、牛伝染性リンパ腫と東洋医学を関連付けるというのは私にとっては新しい観点で、東洋医学から考える牛伝染性リンパ腫の病態や治療の可能性はとても興味深く勉強になりました。今回学んだことを活かして、様々な観点から牛伝染性リンパ腫について考え、研究や対策に繋げていきたいと思います。

