【国際交流レポート9】Naftaly先生@ILRI

2023/2/15

 

【国際交流レポート9】

Naftaly先生@ILRI -  Dr. Naftaly at ILRI

 

 マダニやワクモは、動物から吸血を行う外部寄生虫で、家畜衛生および公衆衛生上大きな問題となっています。当教室では、ワクチンによるマダニやワクモの防除を目指して、国内外の研究者と共同研究を実施しています。

  https://lab-inf.vetmed.hokudai.ac.jp/research/anti-tick_mite-vaccine/

 

 Naftaly Wang'ombe Githaka先生 (Naftaly先生) は、当教室でアフリカや日本のマダニに対するワクチン研究に取り組み、2013年に学位を取得後に母国・ケニアへ帰国し、現在はナイロビにある国際家畜研究所 (ILRI) のTick Unitでユニットリーダーを務められています。

  https://www.ilri.org/research/facilities/tick-unit (Tick Unit - ILRI)

 

 ILRIは、国際農業研究評議グループ (CGIAR) が世界各地に設置した国際研究所の一つで、主に発展途上国の畜産における持続的生産性の向上を目的としています。ILRIの本部はケニア共和国・ナイロビの郊外にあり、ウシに関する研究所としては世界でも有数の研究機関です。

 アフリカでは今もなお、東海岸熱(マダニ媒介性のウシのタイレリア症、日本では法定伝染病に指定されている重要疾患)をはじめとして、様々なマダニ媒介性感染症が広く流行しており、家畜生産に著しく影響を与えています。 Naftaly先生は、東海岸熱など、マダニ媒介性の家畜感染症に対する制御法の研究に取り組んでいます。

 

 この度、Naftaly先生らのILRI Tick Unitの活動を紹介する動画をいただきましたので、紹介させていただきます。

  https://vimeo.com/662797946

 

 Naftaly先生の研究論文は、以下のリンクからからご確認ください。

  https://doi.org/10.1016/j.ttbdis.2020.101547 (Githaka et al., Tick Tick Borne Dis., 2020)

  https://www.researchgate.net/profile/Naftaly-Githaka/publications (論文リスト)

 

 当教室では、これからもマダニやワクモについてワクチンによる防除を目指し、Naftaly先生をはじめとして、国内外の研究機関と共同研究を行っていく予定です。

 

【Naftaly先生(動画より引用)】