プロバイオティクス

 感染症に対する予防・治療法には多くの抗菌剤が使用されていますが、過剰量の抗菌剤投与に伴う薬剤耐性菌の出現が世界規模で問題になっています。そのため、抗菌剤による予防・治療法に代わる新規制御法の開発が求められています。

 プロバイオティクスとは、適切な量を摂取したときに、ヒトや動物の健康に有益な効果を与える生きた微生物のことで、乳酸菌や酪酸菌が広く知られています。様々なプロバイオティクスがヒト及び動物の食品サプリメントとして利用されており、子牛をはじめとする家畜にも飼料として給与されてきました。しかし、動物におけるプロバイオティクスの有効性やその作用機序を実験的に証明した研究はほとんどなく、その科学的根拠は十分に確立されていませんでした。そのため、本研究室では、動物感染症に対する新規予防・治療法の開発を目指し、動物におけるプロバイオティクスの免疫制御作用を解明する研究に取り組んでいます。

 私たちのプロバイオティクスに関する研究はまだその歴史は浅く、2021年に開始されました。これまでに、子牛下痢症に対する発酵代用乳の効果を検証し、その給与が下痢症の臨床症状を軽減することを明らかにしました。また、子牛を用いた大規模な実証試験を実施し、プロバイオティクスの給与が子牛のワクチン応答を増強することも明らかにしました。その他にも、様々な動物疾病を対象として、複数のプロバイオティクス株の効果検証を進めています。

 

 

 

プロバイオティクス飼料の子牛への給与

 

 

 

ロタウイルス感染による子牛下痢症モデルにおける発酵代用乳(FMR) の効果

 

 

 

プロバイオティクスのワクチン応答増強効果

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プレスリリース・ニュース

2025年10月31日

プロバイオティクスで子牛のワクチン応答を増強~既存のワクチンプログラムへの応用に期待~

 

2021年1月18日

プロバイオティクスで子牛を下痢から守る~発酵哺乳飼料による子牛の腸炎防御効果を証明~

 Probiotics keep calves healthy, too!